コロナ後遺症とは

コロナ後遺症は期間も症状も個人差があり、風邪やアレルギー症状とよく似ており、人によっては本人が後遺症とは気づかない場合もあります。
世界保健機関のWHOによる、コロナ後遺症の定義は「新型コロナウイルス感染症の発症から、3ヵ月経った時点にもみられ、少なくとも2カ月以上続き、ほかの疾患による説明ができない症状」と定義しています。
子どもや若い世代の方、基礎疾患のない方、軽症だった方も、後遺症と無縁というわけではありません。新型コロナウイルス感染症と診断され入院し、退院した日本人患者を対象とした調査では、診断1年くらいにおいても、約30%の方に何らかの後遺症がありました。
英語では「Long COVID」と呼ばれ、コロナ後遺症は原因や治療法を解明するために、今も多くの研究が進められている分野です。
以下はコロナ後遺症の受診の目安です。
・倦怠感が3カ月以上ある
・日常生活に支障が出ている
・睡眠や休息を取っても回復しない疲労感がある
・徐々に症状が悪化している
・精神的な症状が現れている(不安、抑うつ、集中力の低下など)
症状

代表的な症状は倦怠感や味覚・嗅覚障害ですが、コロナ後遺症の主な症状は以下の通りです。
【全身症状】
・疲労感
・倦怠感
・関節痛
・筋肉痛
・脱毛
・嗅覚障害
・味覚障害
・動悸
・下痢
・腹痛
・筋力低下
・頭痛
・微熱が長期間にわたって続く
など
【呼吸器症状】
・咳や痰(咳が止まらず、痰が出るなど)
・胸痛、息切れ(胸が苦しく息切れしやすいなど)
など
【精神神経症状】
・記憶障害
・集中力低下
・抑うつ
・睡眠障害
など
コロナ後遺症の症状は個人差がありますが、多くの場合半年から1年ほどで症状が良くなります。しかし、回復傾向にあるように思われても、なかなか症状が完治しないケースもあります。
原因

後遺症の原因は現段階では明らかになっておりません。原因や治療法を解明するために、今も多くの研究が進められています。
そしてコロナ後遺症は人には移りません。新型コロナウイルス感染症を発症2日前から、発症後7~10日にウイルスを排出しているといわれています。
そのため、この期間以降に症状があったとしても、他の人に感染させることはありません。
治療法

結果をお伝えしますと、コロナ後遺症に特化した治療方法は現在なく、国内外で研究が進められています。実は時間の経過とともに改善することが多く、各症状に応じた対症療法(例えば咳に対して咳止め薬を処方するなど)が一般的です。
薬以外の治療法では、運動療法を中心とする呼吸リハビリテーション・慢性的な倦怠感や抑うつ感などが続く場合は、精神的なケアとして、カウンセリングや心理療法などが、症状の改善につながる場合があります。
その他に生活習慣を整えることも大切です。十分な睡眠や適度な運動は、身体の回復を促進します。また、規則正しい生活は、精神的な安定にもつながります。
栄養バランスの良い食事を摂ったり、1日7〜8時間の質の良い睡眠を取り、無理のない範囲でウォーキングや軽いストレッチなどをすると良いとされています。
予防

新型コロナウイルス感染症に感染しない事が最も重要になります。日々の手洗い・うがい・消毒や、換気、人との接触時はマスクをするなど、基本的な感染症対策の他、不規則な生活で免疫力を下げない事も大切です。
まとめ
コロナ後遺症によって倦怠感や疲労感、嗅覚障害などが長期間にわたって続くことで、日常生活に支障が出て、学校や仕事などで休みがちになったり、長期間休む方も珍しくありません。
現在、コロナ後遺症を専門とした医療機関も増えています。症状が長く続いて不安な場合は医療機関への受診をお勧めします。
※※ただいま【資料請求・お試しマッサージ・新規マッサージ】こちらいずれか一つのお申し込みでミニプレゼントをお渡ししております!お気軽にお問い合わせください♪※※
コメント