様々な場面で聞くようになってきた認知症。今回は認知症と認知症に対し、WHOが認める鍼治療で症状の改善と予防が出来る仕組みについてご紹介していきます。
認知症とは

病気や障害など様々な原因により、脳の細胞が損傷・機能低下した結果、認知機能が低下し、記憶力や判断力などの認知機能が低下して、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。
高齢者に多く、65歳以上は5人に1人が認知症にといったデータもありますが、働き世代の人も患う若年性も存在します。
認知症は誰でもなりうることから、認知症への理解を深め、認知症になっても希望を持って日常生活を過ごせるの社会を創っていくことが重要とも言われています。
主な4大認知症(原因疾患)
アルツハイマー型認知症: 脳内にたまったアミロイドβ等の異常なたんぱく質により神経細胞がゆっくりと死滅し、脳に萎縮が起こるアルツハイマー病が原因となり発症。記憶障害が初期から目立ち、昔のことは覚えていますが、最近の出来事は忘れてしまいます。徐々に進行し、やがて時間や場所の感覚がなくなっていったり、状況に応じた判断が困難になったりします。
脳血管性認知症: 脳梗塞や脳出血によって一部の神経細胞に十分な栄養や酸素がいき渡らなくなる脳血管障害が原因となり発症。高血圧や糖尿病などの生活習慣病が主な危険因子です。脳血管障害が起こるたびに段階的に進行します。また、障害を受けた部位によって症状にムラがあります。
レビー小体型認知症: レビー小体と呼ばれる異常なタンパク質が脳内を中心に蓄積しながら、神経細胞が破壊されるレビー小体病が原因となり発症。幻視や手足の震え、症状の変動が見られる。現実には見えないものが見える幻視や、手足が震えたり筋肉が固くなったりといった症状が現れます。歩幅が小刻みになり、転びやすくなります。
前頭側頭型認知症: 神経細胞が減少し脳が萎縮する前頭側頭葉変性症が原因となって発症。性格の変化や、社会的なルール無視などの行動異常が目立ち、感情の抑制が効かなくなる事が起こります。
鍼治療で認知症の予防と改善が出来る仕組み

認知症の症状が進む原因に【脳への刺激不足・過度なストレス・急激な環境の変化(入院・施設入所・引っ越しなど)・他の病気の発症や悪化(感染症、高血圧など)・睡眠不足・服薬の影響など】と言われています。
また、これらが重なることで急速に症状が悪化することがあります。更に「失敗を責められること」による精神的ダメージや、聴力低下による情報遮断も進行を早める要因となっており、認知症を完全に治す治療や薬は今の医学では残念ながらありません。
そのため、生活習慣を見直したり、症状の改善や悪化していかないようにする事が重要で、そこで注目して頂きたいのが鍼治療です。
鍼の効果は実はWHOも推奨するほど、手術などで体を傷つけず、薬を使わないので体に優しい治療と言われています。その効果は生活習慣改善に必要な自律神経を整えたり、血流改善・刺激するツボによる心身の症状の改善が期待出来ると言われています。
認知症に対する鍼灸は、脳血流の改善、周辺症状(妄想、徘徊、興奮、不眠、うつ状態など)の緩和、生活の質の向上が効果があると期待されています。治療の例としては擦過鍼(刺さない鍼)で脳血流を増加させ、脳を活性化や、特に「三焦鍼法」や頭部のツボ(百会、天柱など)への刺激が注目されています。
しかしこれらもあくまで根本治療というよりは進行抑制や症状緩和が目的です。継続的な施術に加えて生活習慣の見直しも重要です。
また認知症を患っていない方も、生活習慣を見直し、さらに鍼灸を継続的に受ければ、認知機能の低下を予防できると期待されています。
鍼治療はどういった事をするのか?痛みはある?

鍼は一般的に髪の毛程の細さのものを、改善したい症状に合わせ、身体に361箇所ある経穴(つぼ)に打っていきます。
鍼を身体に刺すので、痛みが伴うイメージがあると思います。人によってごく稀にちくっと感じたり、鍼を打った際にズンっという鈍い感覚を感じることがありますが、痛みはほとんどありません。
また鍼は一般的に大きく分けて「身体に打つ鍼」「身体に刺さないで押して刺激をする鍼」「シールで貼り付ける鍼」など種類があるので、施術者に相談して鍼のタイプを変えていくことも可能です。
まとめ
まだまだ認知度の低い鍼治療ですが、その効果はWHOからも認められ、欧米を中心に世界で広がってきているとも言われています。認知症は患ったご本人様も辛いですが、支えている身内の方にも介護が長期間になればなるほど、大変で辛いものです。これを機によかったら鍼治療も初回のお試しからお気軽にお問い合わせ下さい。



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