体に直接鍼を打つ姿を思い浮かべ「痛そう、怖い。」と思われる方も多いかと思われます。しかし鍼を打つ際はほとんど痛みがなく、お子さんから大人まで様々な疾患に効果があると、WHOが認めている治療法であるのはご存知でしょうか?
更に鍼は薬物療法よりも体に優しく治療が出来て、一部疾患には保険適用がされます。そんな鍼について、鍼とはどんなものか実際の治療写真や効果、人によって現れるズンっ!といった鈍い響きの正体についても詳しく紹介していきたいと思います。
鍼(はり)とは

鍼治療の歴史は長く発祥は中国で、中国から日本へ渡って来ました。日本では奈良時代に鍼治療が始まり、江戸時代には一般的に広まった治療と言われています。
国家資格である「はり師」を持つ施術者しか出来ない施術で、鍼は一般的に髪の毛程の細さのものを、身体に361箇所ある経穴(つぼ)に打っていきます。
鍼を身体に刺すので、痛みが伴うイメージがあると思います。人によってごく稀にちくっと感じたり、鍼を打った際にズンっという鈍い感覚を感じることがありますが、痛みはほとんどありません。
鍼の効果は自律神経を整えたり、肩こり改善など心身の症状の改善の他、小顔やクマの改善といった美容効果もあります。また大人だけではなく、小さいお子さんに対して、小児喘息・夜尿症・夜泣きなどの症状改善の効果もあります。
薬を使用しないで手軽に治療出来る鍼は、WHOを中心に世界各国でも様々な病気の予防ができて、科学的根拠のある治療法として注目されています。
鍼の種類

鍼は一般的に大きく分けて「身体に打つ鍼」「身体に刺さないで押して刺激をする鍼」「シールで貼り付ける鍼」がありますので、画像付きで紹介していきます。
身体に打つ鍼

大人の鍼治療で一般的に使用されている鍼です。直径約0.12~0.18mm程度の髪の毛の細さほどの極めて細いステンレス製の鍼を経穴にトントンっと打っていきます。
個人差やその日の心身の具合によってちくっと痛みを感じたり、「鍼のひびき」と呼ばれるズンっとした感覚を感じることがあります。こういった不快な感覚は、治療をしていくうちに気にならなくなることが多いです。
痛みが苦手、鍼治療が怖いと感じられている方は、施術に緊張し体を無意識に硬くしている場合があります。体が硬いと痛みを感じやすいことがありますので、心を落ち着かせリラックスして施術を受けられるのがベストです。
また時折鍼を打った際にごく稀に微量な出血と、小さな内出血を起こす場合があります。出血の原因は、刺入した鍼が皮膚の下にある毛細血管を破り出血するものです。ただ常にあるわけではなく、出血してもわずかな量ですので、問題はありません。
内出血は、1円玉程度の打撲の際にできる青ジミになります。時間が経つと溜まった血液が吸収されるので痕も残りません。これらの出血・内出血については、たまに起こりますが心配される程度のものはほとんどありません。
身体に刺さないで押して刺激をする鍼

このタイプの鍼は関西の方では多く使用されている施術で、お子さんへの治療で使用されることが多いです。また、体に刺さない鍼は様々な種類があり、先端が尖っていない太めのものや、転がして使用するローラータイプなどがあります。これらの身体に刺さない鍼は、擦ったり、押すといった優しい刺激で施術をします。
身体に刺さない鍼による優しい刺激なので、効果はあまり期待出来ないと思われるかもしれませんが、国家資格のはり師による施術なので、このタイプの鍼でも凝りや痛みにも効果が出ます。また、この鍼の得意分野もあり、お子さんへの施術を始め、自律神経を整えたり、美容目的で顔面への使用も効果的です。
お子さんへの施術は鍼でないので、恐怖心がなくリラックスした状態ででき、心地よい優しい刺激で施術中に眠ってしまうお子さんもおられるそうです。
シールで貼り付ける鍼

このタイプの鍼は市販でも売られているので、見たことがあるという方も多いかもしれませんが、シールの裏に小さな鍼がついており、経穴に張り付ける鍼です。凝りや痛みに効果があるだけではなく、体に貼り続けれるので、持続的な効果が期待できます。
鍼を気軽に試したい方から、運動・競技中も施術効果を継続して出したいスポーツ選手にも人気で、スポーツ選手は動作改善を目的によく使われています。
鍼の効果

ここではWHO(世界保健機関)において、鍼灸療法の適応とされた疾患を大人と子どもに分けて、どのような効果が出てくるか紹介していきたいと思います。
大人の場合
【神経系疾患】神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
【運動器系疾患】 関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
【循環器系疾患】 心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
【呼吸器系疾患】 気管支炎・喘息・風邪および予防
【消化器系疾患】 胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
【代謝内分泌系疾患】 バセドウ病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
【泌尿器系疾患】 膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
【婦人科系疾患】 更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
【耳鼻咽喉科系疾患】 中耳炎・耳鳴・難聴・メニエール病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
【眼科系疾患】 眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
子どもの場合
・小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)
・小児喘息
・アレルギー性湿疹
・耳下腺炎
・夜尿症
・虚弱体質の改善
どんな人に鍼治療がいいのか

よく聞かれる質問として、鍼はどのような場合に治療を受ければいいの?といったことを聞きます。一般的には病院や薬ではどうにもならなかった症状への治療や、薬を使用しないで優しく治療をしていきたいといった方におすすめをしています。
しかし鍼治療は様々なことに効果を出せますが、一回治療しただけではその効果は出せないです。持続した治療を行い効果が出るものです。そのため、あまり治療院には行けない、ご自宅で鍼治療を受ける時間が中々取れない方には難しいかもしれません。
また、継続して治療を行うので金銭的な負担を心配されている方もいらっしゃるかと思います。しかし鍼治療の中には保険適用となる疾患もあるので、金銭負担をだいぶ抑えて治療することも出来ます。ご自身が抱えている疾患が何をしても治らず、慢性化して辛いと感じている方はお気軽にご相談ください。
↓訪問鍼治療も適応あります。
まとめ
鍼治療は鍼を体に直接刺すので抵抗や、恐怖心がある方も多いと思いますが、体に刺さないで治療出来る鍼もあり、WHOが認めているだけでも、お子さんから大人までたくさんの疾患に効果があると言われています。
鍼治療は時間をかけて治療するものですが、薬を使わない優しい治療が可能で、保険適用にもなる疾患がありますので、慢性化している疾患に辛い思いをしている方はお気軽に鍼も試してみてください。
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